【上高地観光】上高地エリアのおすすめスポット厳選5選〜定番から穴場まで徹底解説〜

河童橋は、いつ架けられたのかは定かになっておりません。かつて梓川の両岸から木材がせり出すように架けられた跳ね橋でしたが、明治43年(1910)に吊り橋に架け替えられました。今までも老朽化に伴って4回架け替えられており、現代5代目の橋は平成9年(1997)に架け替えられたものです。
不思議な名前の河童橋ですが、この名前の由来は、諸説ありますが昭和2年(1927)に芥川龍之介が発表した小説『河童』の中で上高地や河童橋が描写されていることから、その名が広く知られる事になりました。

明神池は穂高神社の境内にあり、一之池と二之池の二つからなる池です。遊歩道脇には三之池もあります。梓川の低地に明神岳からの湧き水が溜まってできており、常に伏流水が湧き出ているため、冬でも全面凍結することがありません。
明神岳の直下に鎮座する明神池は、透明感あふれる水面に静寂が広がり、いっそう神秘的さを漂わせています。明神池は穂高神社の神域で古くから「鏡池」と称されており、早朝には靄が出て神秘さが増すところが特徴です。

大正4年(1915)に焼岳が噴火した事により生まれたのが、大正池です。噴出した熔岩や泥流により梓川がせき止められ、この池は生まれました。当時は広大な面積だったことで「梓湖」と呼ばれていましたが、いつしか「大正池」の名称が定着しました。
穏やかで風のない日には穂高連峰を映し出した水鏡のような風景が印象的ですが、早朝の霧がかった水面や、夜空や天の川を映した池は美しい景観を映し出します。池の畔には大正池ホテルもあり、霧がかかる大正池の撮影スポットとして人気を博しています。

飛騨山脈の中で最も発動の激しい活火山で、溶岩ドームからは今も噴煙が立ち上り、大地の息遣いを感じる事ができます。季節によって森の衣の色味を変える焼岳は、岐阜県側では硫黄岳とも呼ばれており、多くの登山者に親しまれています。
2445メートルの南峰は登山禁止となっており、登れるのは2444メートルの北峰のみですが、山頂からは穂高連邦や乗鞍岳、南峰と北峰の間にはエメラルドグリーンに広がる火口湖・生賀湖と360度絶景のパノラマビューを堪能する事ができます。

長野県松本市にある標高1500メートル級の山々が連なる北アルプスの山岳景勝地です。年間150万人もの観光客が訪れ、賑わいを見せています。上高地は、日本で最も早くできた山岳リゾートです。山間部には珍しく幅広い平坦な盆地に加え、河岸段丘の発達が少ない事も特徴の一つであり、山と川と緑が織りなす風景が魅力的な山岳地帯です。その美しい景観から、中部山岳国立公園の一部として「特別名勝」と「特別天然記念物」の二つの称号を与えられています。